2024年9月22日 聖霊降臨後第18主日 |
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マルコ福音書9章30~37節 「 本当に偉い人 」 | |
9:30 一行はそこを去って、ガリラヤを通って行った。しかし、イエスは人に気づかれるのを好まれなかった。 9:31 それは弟子たちに、「人の子は、人々の手に引き渡され、殺される。殺されて三日の後に復活する」と言っておられたからである。 9:32 弟子たちはこの言葉が分からな かったが、怖くて尋ねられなかった。 9:33 一行はカファルナウムに来た。家に着いてから、イエスは弟子たちに、「途中で何を議論していたのか」とお尋ねになった。 9:34 彼らは黙っていた。途中でだれがいちばん偉いかと議論し合っていたからである。 9:35 イエスが座り、十二人を呼び寄せて言われた。「いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい。」 9:36 そして、一人の子供の手を取って彼らの真ん中に立たせ、抱き上げて言われた。 9:37 「わたしの名のためにこのような子供の一人を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである。わたしを受け入れる者は、わたしではなくて、わたしをお遣わしになった方を受け入れるのである。」 |
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若松英輔さんの「自分の人生に出会うために必要ないくつかのこと」という本があるんですけど、その本の中の「言葉の重み」というタイトルのついたエッセイでで、こんな話が出てきました。
頭で考えた言葉は、相手の頭に届く。心から出た言葉は、相手の心に届く。肚(はら)から出た言葉は、相手の肚に届く 今日の福音書の箇所で、イエスさまが家についた時、弟子たちに、道の途中で何を議論していたのか、と問うと弟子たちは誰も答えなかったといいます。実際議論していたのは、弟子たちの中でだれが一番偉いのかを議論し合っていたといいます。黙っていたのは、なんとなくはしたない議論だ、という自覚があったのでしょう。 「いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい。」
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