No.04

個人で礼拝を守るにあたって

 

〇 黙想をし、心を鎮め、聞く思いを整えて始めましょう

〇 ざんげをし、憐れみと愛を慕いもとめる思いを持ってみ言葉を聞きましょう。

〇 この原稿にも聖書本文が記されていますが、できれば自分の聖書を開き、必要な時に前後の聖書の流れを見られるようにしておきましょう。

 

2020年5月24日 昇天主日
第一日課 使徒言行録1:1-11 第二日課エフェソ1:15-23

ルカ福音書24章44~53節 「 信じて待ってなさい 」 吉田達臣

         

24:44 イエスは言われた。「わたしについてモーセの律法と預言者の書と詩編に書いてある事柄は、必ずすべて実現する。これこそ、まだあなたがたと一緒にいたころ、言っておいたことである。」 24:45 そしてイエスは、聖書を悟らせるために彼らの心の目を開いて、 24:46 言われた。「次のように書いてある。『メシアは苦しみを受け、三日目に死者の中から復活する。 24:47 また、罪の赦しを得させる悔い改めが、その名によってあらゆる国の人々に宣べ伝えられる』と。エルサレムから始めて、 24:48 あなたがたはこれらのことの証人となる。 24:49 わたしは、父が約束されたものをあなたがたに送る。高い所からの力に覆われるまでは、都にとどまっていなさい。」

24:50 イエスは、そこから彼らをベタニアの辺りまで連れて行き、手を上げて祝福された。 24:51 そして、祝福しながら彼らを離れ、天に上げられた。 24:52 彼らはイエスを伏し拝んだ後、大喜びでエルサレムに帰り、 24:53 絶えず神殿の境内にいて、神をほめたたえていた。

 

新型コロナの感染拡大も、ようやく好転の兆しが見えてきました。おそらく来週には、緊急事態宣言も解除されると信じております。しかし、それなのに、まだまだ心は晴れやかにはなれません。感染が終わったわけではなく、第二波、第三波に備えて警戒を続けなければいけないと言われているからです。ようやくここまでたどり着きそうなのに、まだ続くのかと、正直思ってしまいます。でも、確実に前には進んでいます。もうすぐ礼拝も再開できると信じています。それまでの、1,2週間、私たちはどのような思いで過ごせばよいのでしょうか。

今日は昇天主日です。この主日は改めて考えてみると、不思議な期間です。今日の第一日課、使徒言行録に、復活したイエスさまは、ずっと現れ続けたのではなく、40日間現れたといいます。40日間現れた後、再び死ぬのではなく、イエスさまは生きたまま天に昇った、生きたまま見えなくなったといいます。昇天日は、先週の21日、復活祭の40日後の5月21日でした。来週は復活から50日後の五旬際、聖霊降臨祭、ペンテコステ、教会の出発です。昇天主日は、昇天日から聖霊降臨祭までの、間の10日間の中にあります。ですから今は、不思議な中間期間です。イエスさまが十字架にかかった金曜日と復活した日曜日の間の聖土曜日のような、不思議な中間期間です。緊急事態宣言がもうすぐ解除され、礼拝も再開する直前の期間を今、私たちも過ごしています。

そこでイエスさまから弟子たちに与えられた指示は、「都でじっとしている」ことです。上からの力が与えられるまで、「待っている」ことです。ここで変に自分で元気を出そうとするのではなく、神さまから力が与えられるのを待つことです。元気が出ないならば、それでいいんです。無理に元気を出そうとするのではなく、元気が与えられるまで待ちなさい、イエスさまはそう言います。

この2か月くらい、私たちの無力さを改めて思い知らされました。どんな困難でも人間の知恵があれば、すぐに乗り越えられるとどこかで思っていた。それがなかなか光明が見えず、事態はどんどん悪化していきました。予定されていたことが次々と延期になり、それがやがて中止になっていく。人とも自由に会えない。私たちのできることは、何もしないことだと、言われてきました。今、この状況、元気が出なくなって、当たり前だと思います。前に進んではいても、まだ先はあると思うと、なんだかげんなりします。元気が出なくてもしょうがない。そんな時イエスさまはなんと言うか。イエスさまは言います、そんな時は、元気が与えられるまで、待っていなさい。元気を出そうとするのではなく、元気が与えられるのを、信じて待っていなさい。力を待ちなさい、とイエスさまは言われます。

やがて神さまがあなたを必要とする時が来ます。実は、もうすぐそばまで、その時は来ているのかもしれません。その時神さまは、ただ、あなたを必要とするだけではなく、そのための力も与えてくれると、イエスさまは約束します。

イエスさまは聖書を引用しながら言います。メシアは苦しみを受けた後、復活する。メシアは苦しみを受けるものだと、聖書には書いてあるではないか。メシアは苦しみを受ける、しかし、その後に必ず復活する。そして罪の赦しを与える悔い改めが、あらゆる人に伝えられていく。それをなさるのは、神さまご自身です。弟子たちや、私たちはその証人になる。

ある牧師が、教会で問題が起こり行き詰ってしまったそうです。自分のできることはしたが、それでも解決の兆しが見えてこない。そこでかつて牧師をしていた父親に電話で相談したそうです。すると父親は、「お前は自分のできることをしたんだから、あとは神さまがどうなさるかを見てみよう」、そう言われたそうです。人を悔い改めに導き、人を良くしてくれるのは、神さまご自身です。この世界をよい方向に導いてくださるのは、神さまご自身です。私たちはその証人で、私たちの役割は、神さまを信じて待つことです。

加えてイエスさまは言います。あなたがたに神さまからの力を与える約束をする。高いところからの力に覆われるまでは、都にとどまっているように。その約束を残して、イエスさまは天に昇っていかれます。神さまは、あなたを用いるときには、その力も与えてくれる方です。

イエスさまは、弟子たちを祝福しながら、天に昇ったといいます。人の最後の言葉や、最後の姿は印象に残るものです。最後の姿は、心に残り続けるものです。イエスさまの最後の言葉は、あなたに必ず力を与えるという、約束の言葉です。そしてイエスさまの最後の姿は、私たちを祝福してくれる姿です。

目には見えませんが、イエスさまはあなたを祝福し続けています。祝福って、ギリシャ語を分解すると、「よい」という語と、「ことば」という語からできています。祝福は、「良い言葉」なんです。神さまは、あなたに良い言葉を与え続けています。いつだって、良い言葉を与え続けています。神さまは、必ずあなたに力を与えてくれます。じたばたせずに、信じて待つ、一週間を過ごしましょう。

 

 

〇 神さまにお祈りしましょう

〇 よく合う讃美歌  教会賛美歌 112番「みくににのぼれる」

308番「かむりささげ」

 

来週 5月31日聖霊降臨祭  第一日課 使徒言行録2:1-21

第二日課  Ⅰコリント12:3b-13      福音書  ヨハネ7:37-39

讃美歌   教会讃美歌118番「きたりたまえ」    119番「かみのれいよ」