No.109

個人で礼拝を守るにあたって

〇 黙想をし、心を鎮め、聞く思いを整えて始めましょう
〇 ざんげをし、憐れみと愛を慕いもとめる思いを持ってみ言葉を聞きましょう。
〇 この原稿にも聖書本文が記されていますが、できれば自分の聖書を開き、必要な時に前後の聖書の流れを見られるようにしておきましょう。

2022年6月12日 三位一体主日

ヨハネ福音書16章12~15節 「 本当の御姿 」 吉田 達臣

12 言っておきたいことは、まだたくさんあるが、今、あなたがたには理解できない。13 しかし、その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。その方は、自分から語るのではなく、聞いたことを語り、また、これから起こることをあなたがたに告げるからである。14 その方はわたしに栄光を与える。わたしのものを受けて、あなたがたに告げるからである。15 父が持っておられるものはすべて、わたしのものである。だから、わたしは、『その方がわたしのものを受けて、あなたがたに告げる』と言ったのである。」

 聖書ぬきで神さまはどんな方か。神さまが一度人間になるとして、人となった神は、どんな姿をし、どんなことをするのか、私たちはどんな風に想像するでしょうか。全知全能の神が、人となった。それは神々しい姿をしており、全ての問題を解決し、大いなる力を見せつける、そんな姿を想像するかもしれません。私たちの乏しい想像力で想像しても、イエスさまのような姿は想像できません。馬小屋で生まれ、大工の家で育ち、人の病気を癒し、徴税人や罪人と共に食事をして批判される。弟子たちの足を洗い、最後には、罪人として、十字架に架けられて殺され、そこでも敵を赦していった人です。イエスさまは、人間から見て、決して神さまらしい姿をしていません。
 ウクライナの大統領のゼレンスキー大統領は、もともとコメディアンでした。今ネットフリックスで、タレント時代に主演をしたドラマを見ることができます。ゼレンスキー大統領はドラマの中で、もともと高校の歴史の先生をしていましたが、政府の批判を口汚い言葉でののしっているところを生徒に動画でとられ、それが全世界に流されてしまう。その動画がバズりまくって、一躍有名人になる。でも、本人はとても落ち込んで、校長先生にも怒られる。でも、その動画の騒動がきっかけになって、断れない流れで大統領選に出ることになってしまい、思いがけず当選してしまい、本当に大統領になってしまう。
 大統領になると、周りの人間が手のひらを返したように、自分に良くしてくれる。官邸に行くとメイクをする人、警備をする人、自分の身の回りの世話をしてくれるスタッフがたくさんつく。高級車で毎日自宅まで迎えに来る。でも、二日目くらいに、これはおかしいと思い始める。財政赤字を抱えているのに、なんでこんなにスタッフがついているのだと思い、全部スタッフを解雇し、高級車に乗ることをやめ、路線バスで行政府に通い始める。このドラマのタイトルは、「国民の僕」です。本来大統領は国民の僕です。イエスさまの言葉に、最も偉くなりたいものは、最も仕えるものになりなさいと教えています。イエスさまは、自らのことを、私は仕えられるために来たのではなく、仕えるために来たと言います。私は裁くためではなく、救うために来たと。イエスさまは、仕える方であるから、私たちには神さまらしく見えない。罪人を裁くのではなく、罪人を救おうとするから、神さまらしくなく見える。人々に犠牲を強いるのではなく、イエスさまの方が、私たちのためにご自身をささげてくれるから、私たちには神さまらしく見えない。
 でも、全ての人ではないかもしれませんが、弟子たちの足を洗い、仕えていくイエスさまの姿に、心動かされる人がいます。この方の姿に、神さまの御姿を感じる人がいます。その人には、真理の霊、聖霊が授かっています。聖霊が与えられているから、理屈の上では分からなくても、イエスさまの姿に、心動かされる。
 この仕えていくイエスさまを自分の主とすることができる人が増えれば、この世界は救われていくと思います。
 偉ぶっている姿ではなく、人に仕えていく姿に本当の尊さを感じます。友のために命を捨ててくださる、最も大きな愛に、ひざまずく思いにさせられていきます。それに似た思いがあなたにあるならば、聖霊はあなたの上に確かに働いています。この世界の隠れた真実を教えてくれる真理の霊があなたの上に働いています。人々の尊敬する人が、地位の高い人やお金持ちではなく、人に仕え、人を愛し、人を救っていく人になれば、その人自身が変えられていきます。
 私たちの主が、仕えているので、私たちも仕えるものになっていきましょう。裁くものではなく、救うものになっていきましょう。