|
2024年7月7日 聖霊降臨後第7主日 |
|
| マルコ福音書6章1~13節 「 人間の罪深さ 」 | |
|
6:1 イエスはそこを去って故郷にお帰りになったが、弟子たちも従った。6:2 安息日になったので、イエスは会堂で教え始められた。多くの人々はそれを聞いて、驚いて言った。「この人は、このようなことをどこから得たのだろう。この人が授かった知恵と、その手で行われるこのような奇跡はいったい何か。6:3 この人は、大工ではないか。マリアの息子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟ではないか。姉妹たちは、ここで我々と一緒に住んでいるではないか。」このように、人々はイエスにつまずいた。6:4 イエスは、「預言者が敬われないのは、自分の故郷、親戚や家族の間だけである」と言われた。6:5 そこでは、ごくわずかの病人に手を置いていやされただけで、そのほかは何も奇跡を行うことがおできにならなかった。6:6 そして、人々の不信仰に驚かれた。 イエスは付近の村を巡り歩いてお教えになった。 7 そして、十二人を呼び寄せ、二人ずつ組にして遣わすことにされた。その際、汚れた霊に対する権能を授け、 8 旅には杖一本のほか何も持たず、パンも、袋も、また帯の中に金も持たず、 9 ただ履物は履くように、そして「下着は二枚着てはならない」と命じられた。 10 また、こうも言われた。「どこでも、ある家に入ったら、その土地から旅立つときまで、その家にとどまりなさい。 11 しかし、あなたがたを迎え入れず、あなたがたに耳を傾けようともしない所があったら、そこを出ていくとき、彼らへの証しとして足の裏の埃を払い落としなさい。」 12 十二人は出かけて行って、悔い改めさせるために宣教した。 13 そして、多くの悪霊を追い出し、油を塗って多くの病人をいやした。 |
|
|
今日の箇所で、イエスさまは自分が育ったナザレに行きます。最初地元の人達はイエスさまの教え、そのわざに素直に驚きます。しかし、すぐにイエスさまを落とす。大工のせがれじゃないか、よく知っている、マリアの息子、あいつらの兄弟じゃないか。人々はイエスにつまずいたと書かれています。預言者が敬われないのは、故郷と親戚の間だけだと書かれています。人は、昔の人や遠くにいる人だと素直に尊敬し、良さを認めることができます。しかし、身近な人を尊敬するのは難しい。嫉妬するし、悔しいし、条件が近いので、自分が劣っていることの言い訳がしにくい。だから、悪い面、自分と変わらない面をすぐに探してしまいます。身近な人への嫉妬はカインとアベルの時から始まる、人間の根深い罪です。 数年前にハラリという人が書いた「サピエンス全史」いう本が世界中でベストセラーになりました。その次に出された本で、「ホモ・デウス」という本が出され、こんなことが書かれていました。 ところが、三千年期の夜明けに人類が目覚めてみると、驚くべき状況になっていた。ほとんどの人は、こんなことはめったに考えないだろうが、この数十年というもの、私たちは、飢餓と疫病と戦争を首尾よく抑え込んできた。 全部は解決できてはいないが、制御可能だと書かれた後、 この三つから救われるように、神や聖人に祈る必要はなくなった。
そう書かれています。この本が発売されたのは、2018年9月です。この本の発売の1,2年後に、コロナが世界中に流行し、ウクライナで戦争が起こります。分析は見事に外れていきます。ハラリという人が特別傲慢な人ではなく、ほんの数年前まで人類全体にそんな雰囲気がありました。でも今はどうでしょう。今日は都知事選の投票日だそうです。個人的な感想ですが、私が今まで見てきた選挙の中で、人間の醜悪さが表に出た最悪の選挙戦でした。人間の欲深さが見え、脅迫や脅しなどもあったといいます。社会の底が抜けた、という見出しを見ました。 |