2026日 主の顕現

                 マタイ福音書2章1~12節 「 世界の救い主 」 

2:1 イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、 2:2 言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」 2:3 これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。 2:4 王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。 2:5 彼らは言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。
2:6
『ユダの地、ベツレヘムよ、
お前はユダの指導者たちの中で
決していちばん小さいものではない。
お前から指導者が現れ、
わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」
2:7
そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめた。 2:8 そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムへ送り出した。 2:9 彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。 2:10 学者たちはその星を見て喜びにあふれた。 2:11 家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。 2:12 ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。

   クリスマスツリーを今日礼拝後に片づけますが、今日までクリスマスの季節は続いています。今日の日課は、いわゆる三人の博士の話です。実は、三人かどうかは聖書に書かれていないのですが。占星術の学者、改めて口にすると不思議な取り合わせです。占星術者であり、学者である。小学生のころ、季節ごとに夜空に見える星座が決まっている、ということを聞いて、不思議に感じたことがあります。星の位置に、そんな規則性があるのかと。2000年前に、この博士たちは気づいていた人でした。季節ごと毎年この時期に見える星と、今年初めて見える星。ユダヤの国に特別な王が生まれたことを、この博士たちは読み取り、わざわざその王のために、宝をささげに生きました。アブラハムが75歳の時に召命を受け、約束の地に旅立ったように、博士たちも、その星に導かれて、ユダヤの国までやってくる。突拍子もない行動に思えます。しかし、この博士に似ているのは、今日礼拝に来ている私たちです。星の導きではないでしょうが、不思議な導きで、イエスさまの前に導かれ、信仰を持ち、今日も礼拝に来ています。その道のりは、平坦なものではなく、不思議なものであったでしょう。
 博士たちの道のりも、決して平たんではありません。ユダヤの国につき、博士はヘロデ王の前に導かれています。新しい王を拝みに来たと。ヘロデは動揺します。自分の子どもではない、誰かがやがて自分の王座を奪う、そういう存在が生まれたということだからです。博士たちには見つかったら、その子のいる場所を知らせるように言います。先週の日課ですが、ヘロデはこの新しい王さま候補を殺そうと思っています。博士たちは、キリストの命を狙うものに、一旦導かれる。まるで、反対の道に導かれたようです。十字架を通って永遠の命に至るように。
 この博士たちの知らせに、ヘロデ王は動揺し、エルサレムの住民も動揺したといいます。王朝が変わり、政変が起こる予兆だからでしょう。この個所で、ある牧師が語っています。信仰とは、自分が自分の王様であることをやめることだと。王座をイエスさまに譲ることです。信仰に至るには、大きな葛藤が起こるものです。抵抗し、反発する心が起こるものです。私たちにもヘロデ王と同じ葛藤が与えられます。
 博士たちは、星の不思議な導きにより、幼子を探し当てます。そして、宝をささげました。大いに喜んだと書かれています。どのくらいの長旅だったのかは、分かりません。しかし、長く、苦労しながら探したものが、ようやく見つかった時には、喜びがあります。今、導かれつつある方もいますが、信仰に至る、それは不思議な道のりであり、時には長い道のりです。私たちも、この博士と同様に、導かれ、イエスさまを拝めるに至ったものです。幸い、私たちは、しぶしぶ自分の王座を譲ったわけではありません。イエスさまの大きな愛を見て、この方に喜んで、席を譲ったものです。信仰者とは、私の思いではなく、神さまのみ旨が成し遂げられるように願った者たちです。クリスマス、おめでとう、私たちに救い主が与えられた、そのことを心から喜ぶものです。主に導かれて、新しい一年を始めていきましょう。

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